Jetpack コンタクトフォームから送られるメールが迷惑メールになる理由とその対策
WordPRess のプラグイン JETPACK は、様々な機能を有した総合的なプラグインです。
その中には、問い合わせページに設置できるメールフォーム機能も用意されています。かなり使い勝手の良いプラグインなので、外部向けのサイトを構築する際はよく利用しています。
ただ日本語環境で利用する上で、1つ大きな問題にぶつかってしまいました。それが「迷惑メール扱い問題」です。メールフォームから送られたものは、Gmail のアドレスへ送る機会が多いのですが、何故か迷惑メールとして扱われてしまうケースがあるのです。
今回は、JETPACK のコンタクトフォームから送られたメールが、迷惑メールに入ってしまう原因とその対策について説明していきます。
コンタクトフォームからのメールが迷惑メールに入ってしまう要因
実際に送られたメールが Gmail に届くと、迷惑メールフォルダに格納され、更に本文の文頭に次のようなメッセージが表示されます。
このメールにはご注意ください。ユーザーを欺くために、メッセージ内のメールアドレスでよく似た文字(Σ と E など)が使用されている可能性があります。
メールの内容は、何かを偽装したようなものではありません。単純にフォームから文章を入力して送信したものです。ただ、ごく稀に迷惑メール扱いにならないものもありました。問い合わせなのに迷惑メール扱いで返信が遅れてしまうのは、こちらとしても心外です。また迷惑メールだと、スマートフォンの Gmail アプリに通知が来ないのが一番困るポイントです。
これは是が非でも解消しなくてはいけない問題なので、様々なパターンでメール送信テストを行い、ある結論にたどり着きました。
送信者が日本語名だと迷惑メール扱いになる
コンタクトフォームから送られたメールは、フォームの入力内容に応じて、次のようにメールが構成されて送られます。
名前 | 送信者の名前 (From にセット) |
---|---|
メールアドレス | From のアドレス |
ウェブサイト | 本文へ追記される |
内容 | 本文として掲載 |
Gmail の場合、メールの送信者に名前の情報が入っていると、送信者として次のような情報がセットされます。
送信太郎 <○○○○○○○@gmail.com>
様々なパターンを試したところ「名前」の部分が原因だと判明しました。この名前に日本語名称、つまり全角文字が入ると迷惑メール扱いになるのです。単に半角英数で入力されたものは、問題なく受信されます。
問題点は洗い出せたので、あとは対策するだけです。具体的には、送信者の名前に日本語が入らないようにすることです。
迷惑メール扱いならないための対策
対応案は、メールの送信者欄に日本語が入らないようにすることです。しかしここのデータは、メールフォームの「名前」が使われています。メールを送ってもらうのに送信者の名前がないのは、受信する立場として困ります。
しかしフォームの「名前」の項目を消さずに対応する方法があります。その方法は、項目のフィールドの種類を変更することです。
「名前」フィールドの種類を変更
メニュー「お問い合わせフォームを追加」にてフォームビルダーを表示します。そして「名前」の項目にマウスを当てると右肩に編集メニューが表示されるので、そちらを選択します。
右側に編集内容が表示されます。ここで注目するのがフィールドの種類です。初期状態では「名前」が選択されていますが「テキスト」に変更してください。
以上で対応は完了です。
設置済みのメールフォームを変更する場合
既に設置済みのメールフォームを直接編集するのであれば、出力しているコードの type 値を直接変更することで、同様の対応を施すことができます。
変更前) type="name" 変更後) type="text"
上記の対応により、受信メール側の送信者欄には名称ではなく、フォームで入力されたメールアドレスが設定されるようになります。これで迷惑メールに入ることは無くなるので、わざわざ迷惑メールフォルダをチェックする手間が省けます。
メールフォームからのメールが迷惑メール扱いになってしまう方は、ぜひ設定変更を試してみてください。