ブログ記事がソースごと丸パクリされる悲しい出来事があったので対策してみました

更新日: 公開日:2015/08/27
ブログ記事がパクられた

2020 東京オリンピックのロゴのパクリ問題が熱冷めやらぬ昨今ではありますが、当ブログもパクリ被害にあう事件が起こってしまいました。たまたまこのブログの記事の検索順位を確認しようと Google 検索をした時に

このブログの記事を丸ごとパクってるサイトを見つけてしまったのです。

無断転載サイト「top-news.red」

サイト名ニュースMATOMEサイト
URLhttp://top-news.red/

まとめサイトでも何でもない、ただのパクリサイトです。初めての出来事なので動揺してしまいましたが、時間を掛けて書いた記事がパクられている事実に悲しくなったのと同時に、怒りが込み上げてきたのは言うまでもありません。しかも転載する過程で、関西弁に変換して丸パクリする姑息な手法を取っています。

画像ファイルのアドレスもそのまま、そして Adsense のコードまでそのままになっているので、単純にソースから抜いて関西弁変換のジェネレーターを噛ませてから掲載しているものと思われます。単に収益を上げるためではなさそうなので、一体何が目的なのか分かりませんが、だからと言って目をつぶって放置するわけにもいきません。

パクられたページ

パクられてしまったのは、このブログとは別に運営しているメインサイト NJ-CLUCKER です。実際にパクられた証拠として、Web魚拓を一部取得しておきました。以下、パクリページのリンクは魚拓です。

この他にも数ページが同じ手法でパクられています。

運営者の情報が何もない

直接このサイト管理者へ連絡を取ろうにも、何も術がありません。運営者情報のリンクも、お問い合わせのリンクも飛び先のページが設定されていません。Ameba 等の無料ブログではなく、独自ドメインで WordPress で運用しているため、運用会社への連絡もできません。whois 情報から、お名前.com から取得したドメインだと言うくらいしか分かりませんでした。

ひとまず僕が出来る範囲で対応をしてみたので、そちらの内容を紹介します。

  • 魚拓をとる
  • 直リンク画像を別の画像へ差し替える
  • Google へ著作権侵害の報告
  • Google Adsense サイトの認証を設定

直リンク画像を別の画像へ差し替える

画像ファイル 1つをとっても、キャプチャをしてサイズを調整して文字を入れたりと、手間を掛けているのに何事もなく利用されるのは心外です。そこでパクリサイトからアクセスされた場合に、次の画像に差し替えるように .htaccess へ画像のリダイレクト設定を行いました。

リダイレクトして画像を差し替える

パクリサイト向け差し替え画像

top-news.red のドメインから画像ファイルへ直アクセスがあった場合に、上記画像へ差し替えるよう、.htaccess へ次の内容を追記しました。

RewriteEngine on 
RewriteCond %{HTTP_REFERER} ^http://top-news.red/.*$ 
RewriteRule ^(.*)$ https://nj-clucker.com/wp-content/uploads/pakuri.png [R=301]

3行目の画像ファイルの URL が、前述の差し替え画像のアドレスになります。この .htaccess を WordPress の画像ファイルアップロードフォルダの直下へ格納すれば、リダイレクトにより画像の差し替えが行われます。

/wp-content/uploads

Google へ著作権侵害の報告

直接依頼が出来ないのであれば、せめてもの対応として Google の検索で引っ掛からないように index の削除依頼をします。こちらの申請も出しておかないと、パクリサイト側が検索上位に来てしまう可能性もあります。

Google 著作権侵害の報告: ウェブ検索 申請フォーム

申し立て内容が受理されれば Google 側でインデックスの削除が行われるようです。僕の場合、申請から半日ほど経過していますが、現在まだ「保留」状態となっています。言い回しの変換がおこなわれていて完全一致ではないので、もしかすると時間が掛かってしまうのかもしれませんね。

申請内容における対応状況は、以下のダッシュボードから確認することができます。

Google 削除用ダッシュボード – ウェブ検索

この件についての話は、下記サイトに詳しく情報が掲載されているので参考にしてください。

無断コピーされたコンテンツをGoogleのインデックスから削除する方法 〜 DMCA侵害申し立てフォームから送信可能

実際に今回の申請の場合、全部で 9ページ分の申請を行ったのですが、全て承認されるまで約一週間を要しました。やはり関西弁への変換があったせいで、承認がおりるまで時間が掛かってしまったのでしょう。しかし、問題なく著作権侵害の申請を受けてくれたので安心しました。

Google Adsense サイトの認証を設定

アドセンスのコードも丸ごとコピーされてしまっているため、アカウント停止になってしまわないよう、自分が所有しているサイトのみに広告掲載を許可するように設定 しておきます。Google Adsense のサイトへアクセスして、左下の [ 設定] から [自分のサイト] へ進みます。

まずここに、自身が運営しているサイトのアドレスが載っているか確認してください。もし一覧上に何もなければ、右上の + アイコンからサイトを追加してください。

一覧に対象のサイトの URL が掲載されていれば、あとは所有サイトのみ Adsense が掲載されるように設定するだけです。右上の アイコンをクリックして [サイトの認証] を選択します。

Adsense 管理サイトの設定

所有権を確認したサイトだけに広告コードの使用を許可する設定を ON にしてください。

所有権を確認したサイトだけに広告コードの使用を許可

今回 Adsense のコードを丸ごと転載されたサイトへも、引き続き広告は掲載されますが、許可していないサイトからのクリックは無効扱いになるため、収益は計上されないようになります。

今のところ、僕が対応を行った内容は以上です。出来る限り対策を立てようとは思うのですが、いかんせん一人の力では限界があるので、少し凹んでいます。あと他に僕が出来る事と言えば、同サイトから無断転載されていると思われているサイトの運営者へ、直接連絡をして状況を把握してもらうことです。

一人ではどうにもならくても、大勢で立ち向かえば光が見えてくるのではないかと思います。

参考になったサイト

今回のパクリ事件の対応にあたり、参考になったサイトを紹介して締めさせていただきます。

以上、この場を借りて御礼申し上げます。ありがとうございました。

続報

2015.8.31 追記
仕返しにソースコードが書き換わるスクリプトを仕掛けてみたところ、見事に Javascript ごとパクってくれました。

2015.9.11 追記
パクられないようにする最終対策を練りました。

2015.9.14 追記
Feed 情報を利用してパクる方法が取られていたことが判明。根源を絶つ対策方法を見つけたので導入しました。

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このブログの運営者

NJ

Web系メインで従事していた元システムエンジニア。現在は個人事業主として独立。Webサイト運営における「困った問題」の解決方法をブログで発信。Web サイト運営、ポップデザインや動画制作など、パソコンでモノづくりをしている。