【パクリサイト対策】投稿内に対策用の Javascript を仕掛けておいたら、予定通り丸パクリしてくれた
以前のエントリーで、ブログの投稿内容が関西弁に変換され top-news.red に丸パクリされ無断転載しているとお伝えしましたが、その続報になります。
Google へ著作権侵害の報告を延々続けるのは大変
こちらが更新するとパクられる。おそらく RSS のフィード情報をキャッチして更新をしていると推測されます。更新するとパクられる。パクられるから著作権侵害の報告をする。更新するとまたパクられる。著作権侵害の報告をする。毎度申請するのも非常に手間になってしまうので、どうにかならないものか方法を考えています。
RSS/Atom を抜粋配信にしてしまう
ここのような雑多系ブログは固定の読者が付きにくいので、フィード情報を全文配信から抜粋にしてしうのも効果があるでしょう。WordPress の場合は、以下のメニューから簡単に全文から抜粋への切替えられます。
[設定] → [表示設定] → [RSS/Atom フィードでの各投稿の表示]
また functions.php を編集しての RSS 出力を more タグまでに絞ることも可能です。抜粋配信するよりは自身のイメージに近い範囲での配信ができるようになるため、functions.php の編集に抵抗が無いようであれば、こちらの方法を導入することをおすすめします。
この状態にすれば、全文がそのまま転載されることが避けられることが分かりました。しかしこのまま終わるのも納得がいかず、何か 仕返しを出来ないものか と試行錯誤したところ、Javascript で中身を書き換えててしまう考えが浮かびました。
ブログの中身を書き換える Javascript を仕掛けた
ブログのエントリー内に次のような Javascript のコードを仕掛けてみました。
<script>
if( location.hostname == "top-news.red" ) {
document.getElementsByTagName("body")[0].innerHTML = "";
}
</script>ホスト名が top-news.red だった場合、body タグの中身を空っぽにしてしまう処理です。記事がパクられたサイトのホスト名は nj-clucker.com になるため、if 文の分岐内の処理は行われません。一方 top-news.red 上でこのコードが読み込まれた場合、分岐内の処理が動いて body タグ内が空っぽになるので、真っ白な画面が表示される仕組みになります。
このコードを仕掛ける場所は、どこでも構いません。ただ、このコードも含めてパクってくれないと意味が無いので、投稿記事の中に紛れ込ませておく必要があります。
でも、ただ空っぽの画面を表示するだけでは仕返しにならないので、何かコメントが表示されるように上記のコードに変更を加えました。3行目の innerHTML = ""; の部分が空っぽにするための処理になるので、このダブルクォーテーションの間に文字を入れれば、その文字が画面上に表示されるようになります。
body 内を書き換える
先ほどの Javascript を変更して、文字と画像が表示されるようにしたものが以下のコードになります。
<script>
if( location.hostname == "top-news.red" ) {
document.getElementsByTagName("body")[0].innerHTML="<span style='display:block;font-size:50px;'>ニュースMATOMEサイト「http://top-news.red」は、関西弁に変換して無断転載するパクリサイトです。</span><img" + " src='http://nj-clucker.com/img/pakuri.png' />";}
</script>しかしこの状態では、コピーされ WordPress の投稿画面に貼り付けたときに、改行コードが p タグに変換されたりしてしまうので、改行を取り除き、更には span タグや img タグがタグとして解釈されないよう、文字列を分割します。すると次ような 1行のコードが出来上がります。
<script>if( location.hostname == "top-news.red" ) {document.getElementsByTagName("body")[0].innerHTML="<spa" + "n style='display:block;font-size:50px;'>ニュースMATOMEサイト「http://top-news.red」は、関西弁に変換して無断転載するパクリサイトです。</sp" +"an><img" + " src='http://nj-clucker.com/img/pakuri.png' />";}</script>これを投稿の途中に仕掛ければ完成です。あとはパクられるのを待つだけ。
想定通りパクってくれたので書き換え処理が走った
早速パクってくれたので、確認したら思い通りの結果になりました。
きちんとスクリプトのコードごとコピーされ、しかも書き換えのコメントまできちんと関西弁に変換されています。自分のサイトの中身を書き換えるコードを、自らの記事内に突っ込んでいる状態です。これでやっと仕返しできました！
パクられ終わったら、エントリー内に記載した script タグの部分は削除してしまっても良いです。僕の場合はしばらく様子見で仕掛けっぱなしにしておこうと思います。既に転載済みの記事には対応できない方法なので残念ではありますが、被害が拡大しないことを願っています。
最後に
ゴールはインデックスされないことよりも、無断転載されないようにすることです。しかし、直接連絡が出来ないのであれば、あれこれと対応を練るしかありません。引用なら構わないのですが、丸ごと無断転載するなんて言語道断です。実際に被害にあって、ブログ運営のあり方も考えさせられました。誰かの役に立ちたいという思いが踏みにじられたようで、とても残念です。
このようなサイトが完全消滅することはないでしょうが、オリジナルの記事がきちんと評価されるよう、今後も対策を講じておこうと思います。
