Facebookページの投稿における効果的なテクニック!広告として活用する上で意識したい文章の構成

更新日: 公開日:2015/10/30
Facebookページを有効活用しよう

前回 Facebook ページを広告として利用する上で、明確な目的を持った運用を心掛ける話をしました。後編では更新するにあたり、具体的に意識をした方が良いことについて考えていきましょう。

もっと見る・続きを読む をクリックさせる誘惑

Facebook において投稿内の文章が長い場合には、途中までしか内容が表示されません。 パソコン版では「もっと見る」スマホ版では「続きを読む」とリンクが表示され、クリックすることで全文が表示されます。

理想はページ展開せず短文でアピールできるのが望ましいです。しかし情報量が多い投稿では、どうしても「続きを読む」状態にならざるを得ません。

長い文章は前半に必要な情報を掲載する

投稿内容で何を知らせたいのかを前半部分に記載しないと、意図が伝わらないケースがあります。これは Facebook ページの投稿に限らず、一般的なブログ記事の投稿においても言えることです。例えば次の文章をご覧ください。

先日、初めて横浜の赤レンガ倉庫へ遊びに行きました。
古き好き歴史的建造物に圧巻です。

ただ、行くときに桜木町の駅で降りてしまい、迷子になって山下公園に行ってしまいました。
スマホの電池も切れてしまったので、公園で日光浴をしていた地元の人と思われるおじさんに道を聞いて、無事たどり着くことができました。続きを読む

日常の出来事を書いた他愛もない投稿です。そして全く続きを読みたい衝動に駆られない文章とも言えます。

この文章には、次のような続きがあります。

道を聞いたおじさんは、今日から日焼けはじめましたと言わんばかりの真っ白で小太りな体型をしていて、思わず笑いそうになってしまったのですが、よく見ると高校の恩師○○先生だったのです!!!
当時新卒で細身・高身長が魅力的だった先生も、20年振りに会った姿は紛れもないオッサンでした(笑)
懐かしすぎて思わず当時の話で盛り上がってしまい、ついでに赤レンガ倉庫でご飯も奢ってもらっちゃいました!

まさかこんなところで再会するなんて、世の中狭いって本当かもしれませんね。

筆者は赤レンガの感想を読んで欲しいのではなく、偶然出会った高校の恩師について書いています。しかしこのように分割されては、続きを読んでもらわない限り伝えることができません。

前述の通り、続きを読みたい衝動に駆られない人は、そのまま読み飛ばしてしまうでしょう。ここでもし、後半の話を前半の段階で触れていれば、読む側の受け取り方も大きく変わります。

【山下公園で会ったおじさんの正体は・・・】
先日、初めて赤レンガへ遊びに行きました。古き好き歴史的建造物に圧巻です。

ただ、行くときに桜木町の駅で降りてしまい、迷子になって山下公園に行ってしまいました。
スマホの電池も切れてしまったので、公園で日光浴をしていた地元の人と思われるおじさんに道を聞いて、無事たどり着くことができました。続きを読む

タイトルを付けただけで、見えない部分の文章への想像が膨らみませんか?おじさんの正体って一体誰なんだろう?って。大した内容じゃないと思いながらも、自然と続きの文章が気になってしまいます。

ポイント

前半の文章で、見えていない後半部分を読みたいと思わせるように文章を構成する

簡潔なタイトルで魅力を伝える

具体例が広告の話から脱線したので話を戻しましょう。

Facebook ページが宣伝の目的であれば、タイトルへ情報を集約すると効果的です。簡潔に、そして具体的に。

例えばネットショップで【新商品が入荷しました】とタイトルを付けるのは、良い例・ダメな例のどちらでしょう?

いつも Facebook ページを見てくれるリピーター向けであれば、この程度でも問題はないでしょう。これが新規開拓を目的とするのであれば、情報が足りないタイトルとなります。一緒に写真を載せればカバー出来る範囲ではありますが、商品名を明記することでグッと締まったタイトルへ化けます。

タイトルの一例を挙げてみましょう。

  • 「スキンヘッド専用ドライヤー」他、新商品が入荷しました
  • お風呂で使えば効果抜群!心が癒える贅沢アイテム!
  • 100人中98人に美味いと言わせる自信があります

「新商品が入荷しました」と比べると違いは明らかです。

ポイント

タイトルは最後まで内容を見たいと思わせる誘惑を仕掛ける!より伝わりやすくするなら画像を一緒に載せる!

長い文章の投稿内容が表示される範囲

長い文章を投稿するケースが多いのであれば、「もっと見る」や「続きを読む」が表示される条件を把握しておくことも大切です。

以下、実測により調べたものなので、多少のずれがある点はご了承ください

もっと見る・続きを読む 表示条件 [パソコン版]

  • 投稿文字数が480文字以上の場合(改行は1文字とする)
  • 投稿行数が6行以上の場合(空行も1行とする)

もっと見る・続きを読む 表示条件 [スマホ版]

  • 投稿文字数が150文字以上の場合(改行は1文字とする)
  • 投稿行数が8行以上の場合(空行も1行とする)

調査したのは Android版の Facebook アプリです。スマートフォンのブラウザ版から閲覧する場合はもう少し条件の数値が大きくなります。

改行だらけになっていませんか?

文章を読みやすくするために句読点の位置で改行して、文章の切れ目に空行を利用するケースが多く見受けられます。

短文であれば気になる程ではないものの、長文になるとやたら縦長の投稿になることが容易に想像できます。もしこの長文で全ての改行を取り除いたら、スクロールがほぼ不要になる文章量に収まりませんか?改行だらけの文章は、あなたにとって読みやすい文章ですか?

改行も節度を超えると、読み手側も読むのが面倒だと思うようになります。マイナスの印象を与えてしまうとお互いメリットが無いので、改行の入れ方も意識してみると良い文章に仕上がると思います。

ポイント

改行だらけの文章は読み手に負担を掛けることがある

空行の扱いも要注意

パソコン版では投稿行数が6行以上で「もっと見る」を表示、スマホアプリ版では8行以上で「続きを読む」が表示されると述べました。

Facebook はパソコンよりもスマートフォンから閲覧する方が多いです。しかし長文投稿時は、表示行数が5行しかないパソコン利用者を意識して文章を構成すると良いです。

こちらも例文をご覧ください。

【新商品が入荷しました】

皆様こんにちは。
CLUKCER 商店代表の NJです。続きを読む

5行しか表示されないと言いながらも、例文が4行しかないのはなぜでしょう?

この例文、実は5行分のデータです。理由は5行目が空行なのです。読みやすさを求めて空行を入れた結果、見事に魅力のない文章と化してしまいました。

スマートフォンから閲覧すれば、もう2行分の情報が表示されるので、形勢逆転できるチャンスはあります。しかしパソコン版では空行の影響により、情報量が大きく削られてしまいます。

文章の読みやすさは大切です。でもそれ以上に、続きを読まなくても情報が把握できることが重要です。

ポイント

空行は1行として計算されるので、それを加味した上で5行で情報をまとめる習慣をつけましょう。

アイキャッチが無ければ画像を追加しよう

前回、Facebook への投稿におけるアイキャッチ画像の重要性について説明しました。ファーストインプレッションが大事だといった内容です。

本能的に目に入るのは文章よりも画像

数多くの情報がタイムライン上に溢れ、閲覧者はスクロールして次々と内容を流し読みしていきます。その中でも画像つきの投稿は、必然と目に止まりやすい経験は感じていると思います。

画像は文字と比べて、情報を直感的に処理できるため、投稿内容の認識率も飛躍的に向上します。

もし掲載したリンク先に、アイキャッチとなる画像を載せていないのであれば、別途画像を用意して一緒に投稿するのをおすすめします。

画像のミスマッチは逆効果

画像からイメージする内容が、投稿した文章またはリンク先の記事の内容と合っていないものは、避けるようにしましょう。

ちぐはぐな情報は、閲覧者を混乱させてしまいます。例えば先程の4行しか表示されなかった例文に、私の自撮り写真を載せたらどうでしょう?

私に興味がない人は完全にスルーしますよね。しかも投稿内容の文章も読まずに、次の投稿に目が動いてしまうでしょう。

これでは画像を載せる意味がありません。掲載する画像は、その投稿で最もアピールしたい内容とリンクするものでないと、広告としての役割は果たせません。

ポイント

見る人の立場に立って、適切な画像を載せる!印象に残る画像が効果的

後編のまとめ

  • もっと見る・続きを読む を押させるような文章構成を心がける
  • 読みたくなる誘惑あるタイトルをつける
  • 「続きを読む」の区切られる条件を意識する
  • 改行だらけ空行だらけを避ける
  • 画像の効果で印象に残す

以上2回に渡り、Facebook ページの活用方法をお送りしました。

後半はテクニック的な要素が強いですが、意識すれば誰でも簡単に対応できる内容です。文章力を鍛えるには時間が掛かるので、まずは抑えるべきポイントを意識して投稿してみることから始めてみてください!

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このブログの運営者

NJ

Web系メインで従事していた元システムエンジニア。現在は個人事業主として独立。Webサイト運営における「困った問題」の解決方法をブログで発信。Web サイト運営、ポップデザインや動画制作など、パソコンでモノづくりをしている。