まとめサイトと呼ばれるキュレーションサイトが大嫌いだ

更新日: 公開日:2016/10/05

昨今はやたらキュレーションサイトと呼ばれる、いくつかのブログ記事などを部分引用し、1つに情報をまとめて提供するようなサイトが増えています。

まとめることで情報に価値を見出していると言えば聞こえは良いですが、目的を逸脱した程度の低いキュレーションサイトが蔓延し、他人のふんどしで相撲を取っているような、ただのパクリサイトが増えているのが事実です。

有名な Mery や RETRIP のようなキュレーションメディアであっても、情報をかき集め過ぎたことにより真実との矛盾が生じ、訳の分からない情報を垂れ流していることが多いので、僕の中では

キュレーションサイト = 信用してはいけない

の構図が出来上がっています。

と言うか、そもそもキュレーションサイトが大嫌いです。

奴らは平気で他人の画像をパクる

キュレーションサイトの特徴は「参照先を書いていれば、画像も文章も転載して良い」と考えているので、画像イメージの著作権に関係なく片っ端から引用しまくっているのが現実です。しかも記事を書いているのが、ネットに投稿する上で必要な常識も欠落しているような素人が増えたため、引用が引用になっていないことも多々あります。

画像の例を挙げると、出典先のリンクをクリックした場合、その画像が掲載されているページではなく画像の URL に飛ぶことがあります。これ、画像を載せられた側のメリットが何もありませんよね?

また、リンク先の設定に rel=”nofollow” を付けて、Google や Yahoo の検索エンジンがそれ以上リンク先を辿れないように制限しているのも、考えようによっては悪意があると言えます。

ブログ投稿者と Win – Win の関係は築けるのか

中には元の記事に向けてきちんとリンクを貼ってくれる投稿もあり、詳しく知りたければリンク先を参照するような流れで構成しているケースもあります。この場合、自身のサイトへもアクセス流入があるので、少なくとも情報を提供した側としては、最低限の恩義を受けていると捉えることができます。

アクセス流入を奪われていない限りは、お互いにとってメリットがあるので、全面的に否定はしません。しかし同じような内容であるにも関わらず、アクセスが流れていってしまうのであれば、僕のふんどしを返せと声を大にして言いたいです。

価値ある情報を提供する難しさ

結果的に自身のサイトがキュレーションサイトより価値のある情報を提供していれば、自ずと検索結果の表示順位が上位に来ます。しかし個人サイトが、キュレーションのような大きな母体を持つサイトに勝つのは相当難しいと言えます。

記事を書くのが1日1本が限界の独自ドメインを持つ個人ブログと、毎日百本近くの記事が投稿されるキュレーションでは、ドメインの育つスピードが違います。ドメインを育つと、検索サイトに評価されやすくなるため、検索順位も自ずと上位に表示されやすくなります。

つまり同じような記事で、元々は自分の記事のほうが検索結果の上位に居たのに、キュレーションサイトに逆転されることも起こり得るのです。

ただ、ドメインパワーが大きいだけでは評価されにくくなっているので、個人が運営する弱小ブログであっても、中身のある文章・オリジナリティのある内容であれば、単発で検索結果の上位に表示されるようになります。

いかに独自の視点による付加価値を提供できるかが重要になってくるのです。

キュレーションサイトが検索上位に表示される理由

答えは簡単です。

「検索者の疑問に答える内容が載っているから」

です。

まとめサイトと呼ばれているだけあって情報が集約されているので、疑問に対して答えを見つけやすいような構成となっているのです。ただし、あくまでも情報としてきちんとまとまっているページに限ります。日々大量の「まとめページ」が増え続けているので、中にはゴミのようなページも存在しますが、そのような記事にはそもそも人が集まりません。

そもそもキュレーションメディアの運営者の考えは、下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる作戦なので、投稿者が増えれば増えるほど、きちんとまとまったページが増産される可能性が高くなるのです。

検索結果が「まとめサイト」だらけな理由

キュレーションサイトの特性を考えると、検索結果が「まとめ」だらけになってしまう疑問にも自ずと答えがでます。簡単に言うと次の通りです。

検索者の疑問記事の内容Q&Aの関係になっている。

たったこれだけ。

検索者に対して有意義な情報を提供するのが検索サイトの役割です。故に調べたいことに対し、答えを供給しているサイトを上位表示するようにアルゴリズムが組まれているので、まとめサイトが優位になってしまうのです。

まとめサイトよりも丁寧に記されたサイトが存在していれば、そのサイトが上位に表示されているはずです。安直な内容であればあるほど、まとめ系の方が情報量が多くなるため、どうしても上位に表示されやすくなります。

サイト名を見て、まとめ系を開かないように注意している人も中には居ます。でも大半の人は検索結果にある最初の数件の中から見るページを選びますよね。

ブログ運営者の大半はキュレーションサイトが嫌い

自身が記事を書く立場になってみないと分からないことですが、自分が他の人に伝えるために一生懸命書いた文章を、簡単に抜き出して集約した情報の一部とされるのは決して気持ち良いことではありません。

ハウツー系のブログを書いている人にとっては、キュレーションサイトへの敵対心は半端ないと思います。文句を言ったところで、運営者は記事投稿者の責任として対処してくれません。きちんとした運営者であれば投稿記事を削除してくれることもありますが、それも指折り程度です。

これ以上書くと延々と文句だけを垂れ流すだけになるので、この辺りで締めさせていただきますが、最後に1つだけ言わせてください。

筋の通ってない「まとめサイト」の情報は信用しないでください。そして、なるほどと思った文面があったら、直下にある参照元の情報にアクセスしてあげてください。

情報提供者はまとめた人ではなく元の文章を書いた人であることを頭の片隅に入れておいていただけると嬉しいです。

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このブログの運営者

NJ

Web系メインで従事していた元システムエンジニア。現在は個人事業主として独立。Webサイト運営における「困った問題」の解決方法をブログで発信。Web サイト運営、ポップデザインや動画制作など、パソコンでモノづくりをしている。