お名前.comからXServerにドメイン移管する方法を解説!ドメインをエックスサーバーで管理する
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サービス維持調整費を徴収する「お名前.com」と現状維持の XServer
2023年2月から始まったお名前.com のサービス維持調整費。ドメインの料金に対して、約20%近くサービス料が上乗せされる。開始当初 18.25% の徴収から始まり、現在 (2025年1月) は 24.5% に増えている。つまり見えない部分での値上げが行われている。
一方で、僕がメインで使っている XServer ドメインからは次のようなメールが届いた。
(一部抜粋)
当サービスにおいては、現時点では値上げや、
維持調整費などの名目による追加費用を請求する予定はございません。特に独自ドメインなど、
すでに原価に近い販売価格で提供しているなどの理由から、
企業努力によるコスト削減余地の小さなサービスもございますため、
今後は価格維持が難しくなる可能性がございます。
各社横並びで値上げをしてくるのかと思いきや、ひとまずは現状維持を表明。ドメインの更新費用は、将来的に同じような価格になると思うが、現状は XServer ドメインが低コストで契約できるサービスになる。
これは良い機会だと「お名前.com」で契約しているドメインを、全て XServer ドメインに移行した。ここでは実際に XServer ドメイン へ移行した手順をまとめておく。
お名前.comからXServerにドメイン移管する方法
まずは一連の流れを確認。どちらのサービスで作業をするのか、カッコ内に記している。
- WHOIS を確認(更新)する (お名前.com)
- ドメインの移管ロックを解除 (お名前.com)
- 認証コード AUTH_CODE を取得 (お名前.com)
- 移管申請を手続き (XServer)
- 移管料金を支払う (XServer)
- Xserverの移管確認メールを承認 (XServer)
- お名前.comの移管確認メールを承認 (お名前.com)
- ドメイン移管完了
XServer ドメインへ移管する前の注意点
移管できる条件を満たしているか確認する
ここは最も重要なポイント。
期限切れのドメインや7日以内に期限切れになるドメイン、また新規取得や他の管理会社から移管して60日経過していないドメインは移管できない。移管元で予めドメイン更新を行った上で移管するか、移管制限期間の経過を待ってから行うしかない。
移管料金はいくら掛かるのか
ドメインの移管には、1年分のドメイン更新費用が必要になる。期限が残っている場合、そのまま有効期限が1年間伸びる。つまりドメイン移管費用は実質0円。
XServer ドメインへの移管に掛かる費用はこちら。(2025年1月時点の料金)
ドメイン | 移管料金 (税込) |
---|---|
.com | 1,602円 |
.net | 1,878円 |
.org | 1,878円 |
(ローマ字).jp | 3,102円 |
(日本語).jp | 1,298円 |
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XServer ドメインでは、頻繁に移管キャンペーンを行っています。一部のドメインは1円で移管できるため、この価格表で判断せず、必ず 公式サイト をチェックしましょう!
移管できる対象ドメイン
XServer ドメインで新規取得できるドメインであっても、移管できないものも存在する。詳しくは公式サイトのメニューから [価格一覧] を参照していただきたい。
「移管」の項目に価格の記載があるドメインが、移管可能なもの。定番の .com や .net そして .jp を始めとし、多くのドメインを扱っている。
移管は即時に反映されない
なお移管作業は、すぐにサーバーへは反映されないので要注意。申請からドメインサーバーの書き換え完了まで、早くても半日掛かる。途中で申請者の承認作業も必要になり、その手続が遅れると更に時間が掛かってしまう。
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移管作業は短時間では終わらないことを把握した上で、行ってください。
移管時はアクセスできなくなるのか?
ドメインに設定されたネームサーバーの情報は、そのまま移管される。移管処理の最中に、該当ドメインがアクセス不可になることはない。
移管後も以前のネームサーバーの情報が保持される。特に設定を変える必要はない。
実際にドメイン移管してみよう!
まずは「お名前.com」にて作業を開始する。
WHOIS 情報を確認(更新)する
この作業は、必ずしも必要ではない。ただし、現在の情報が正しいかどうか、予め確認して、必要あれば情報を更新する。
まず「お名前.com Navi」にログイン。[ドメイン] → [ドメイン機能一覧] を開く。
「ドメイン登録情報(Whois)の設定」から [Whois情報公開代行] のメニューを選択。ここで移管対象ドメインが Whois 情報公開代行のサービスを利用している場合は解除が必要になる。
「Whois公開代行」が「未設定」の場合は、解除作業不要。
あとは画面の流れに従って、解除を実施するだけ。
これで解除ができた。
続いて、ドメインに登録されている利用者情報が正しいか確認する。もう一度 [ドメイン] → [ドメイン機能一覧] を開く。
「ドメイン登録情報(Whois)の設定」から [Whois情報の変更] のメニューを選択。対象のドメインを選択して、全ての情報にチェックを入れて内容を確認。
登録者情報、管理担当者情報、経理担当者情報、技術担当者情報に記載の個人情報が正しいか、それぞれ確認。メールアドレスなど、古い情報が残っている場合は更新が必要だ。各担当者情報の登録内容は、全て同じで大丈夫。
なお Whois の登録情報を更新すると、それぞれの担当者に登録したメールアドレスに更新確認のメールが送られる。その確認メールに記載された URL をクリックすることで、情報の更新が確定される。
各担当者情報に同じメールアドレスを登録した場合は、確認メールが複数送られます。全てのメールにてドメイン情報の認証をする必要があります。
ドメインの移管ロックを解除する
移管ロックとは、外部要因にて勝手にドメインが移管されないよう制限を掛ける機能。通常はロックしておく機能だが、移行できるようにここで解除する。
再び [ドメイン機能一覧] を開き、ドメインのお引越しから [ドメイン移管ロック] メニューを開く。対象のドメインのステータスが ON の場合、OFF に更新してロックを解除します。
認証コード AUTH CODE を取得
まだ「お名前.com」での作業は続く。この AUTH CODE は、ドメイン移管で利用する重要なコードになる。外部に漏らさないよう、注意すること。
TOP ページを開き、移管する対象のドメインを選択。そして AuthCode の [表示] ボタンを押す。
クーポンの情報が出てきて、移管を引き留めようとするが、無視して AuthCode を表示する。
表示された AuthCode は後で利用する。いつでも参照できるように、このまま画面を開きっぱなしにするか、文字をコピーしておくと良い。
ここからは XServer ドメインで作業を進める。
移管申請手続きを行う
XServer ドメインのサイトを開く。
上部の [お申込み] メニューから、[ドメイン移管] を選択。
お名前.com から移管する、対象のドメインを検索する。検索結果が 移管可能 であれば、先ほど取得した AuthCode を入力して移管手続きに進む。
Auth Code を入力すると、レンタルサーバーの契約に関する内容が表示される。サーバーは契約しないので「利用しない」を選択し先へ進む。
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ここで入力する AuthCode は、お名前.com で表示されていたものです。
移管料金を支払う
既に XServer のユーザーであれば、アカウントにログインして支払いを行う。初めて Xsercer のサービスを利用する方は、先にアカウント登録が必要になる。
支払い方法で選択できるのは、以下のいずれか。
- クレジットカード
- コンビニ払い
- 銀行振込
- Paidy翌月払い(コンビニ/銀行)
- ペイジー
あとは XServer ドメインの利用規約、個人情報の取扱について同意して、移管処理を確定する。
ここから次の作業までは、半日ほど掛かる。
トランスファー申請に関する案内を承認
ドメイン移管の支払い終えたのが 19:30 で、次に XServer から送られるメール「トランスファー申請に関するご案内」が届いたのが 11:00 ごろ。今回は、半日以上待たされることになった。
このメール本文に記載のある URL にアクセスして、ドメイン移管の申請内容の承認を実施する。承認の期限はメールが届いてから7日。もし承認し忘れると、移管はキャンセルされる。
詳しくはメール本文を確認の上、実施してください。
お名前.com 側でも同様に承認する
XServer でトランスファー申請の承認を行うと、30分から1時間くらいで、移管元のお名前.com からメールが届く。最長で5日掛かると記載があるものの、実際には1時間足らずでメールが届くケースが大半だ。
こちらもメール本文の URL にアクセスして、他社へのドメイン移管を承認する。承認期限は JP ドメインは7日以内、それ以外は4日以内。期限を過ぎるとキャンセル扱いになるので要注意。
XServer とお名前.com の両方で移管の承認を終えて、ドメイン移管が正式に実施される。早ければ5分ほどで完了し、各会社から移管完了メールが届く流れ。
ドメインの種類によっては、お名前.com 側の処理が早く終わっても、XServer 側で移管処理中のまますぐに完了しない場合もあります。半日で終わる場合もあれば、一週間近くかかることもあります。
今回の移管では、最終的に XServer の移管完了メールが届くまでに丸2日要した。
ドメイン移管完了後
エックスサーバーのドメインリスト
移管後はエックスサーバーのドメイン一覧上に、利用期限とともに情報が反映される。利用期限が1年延長しているのは、移管料金を支払っているため。移管料金は、実質0円。
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お名前.com 側では、しばらくドメイン一覧に移管したドメインが残された状態になります。こちらは時間が経つと消えるので安心してください。
Whois 情報は更新不要
お名前.com から移管するために、個人情報に書き換えた Whois 情報は、XServer に移管が完了した時点で、エックスサーバーの会社情報に自動的に書き換えられる。そのため、移管後に Whois 情報を改めて更新する必要はない。
またネームサーバー設定は、そのまま引き継がれている。
以上、お名前.com から XServer ドメインへドメイン移管する手順の紹介でした。